管理組合のサポーターとしてマンション管理を手助けする「MRCネットワーク」の会員である当社に寄せられた、マンション大規模修繕に関するよくあるご質問にお答えします。
質問1
大規模修繕を行う時期はどうやって決めるのですか?
一般的に屋上防水は10~15年、外壁は10~12年、スチールの部材は3~5年が工事の目安と言われています。築年数が同じでも立地や気候などの条件により、建物の状態は変わってきます。建物の現在の状態を把握するために調査・診断を行い、それを基に工事の設計を行うのが基本です。
質問2
工事期間はどれくらいかかりますか?
建物の規模や状態にもよって変動はありますが、一般的に工事の着工から完工までに約3~4ヶ月の期間が必要です。調査・診断や工事設計の期間まで含めると、およそ6ヶ月かかります。
質問3
一度に建物全体を修繕するのですか?
建物の状態によっては、緊急性のある箇所だけ先に補修することもあります。ただ、足場を組む大規模工事を行うのであれば、他の修繕工事も同時に行う方が効率的です。予算の都合で大規模工事の時期を遅らせる場合もあります。
質問4
リニューアルとリノベーションの違いは?
リニューアルは建物の耐用年数に合わせ、機能や美観を現状まで回復することを目的に行う大規模修繕工事です。リノベーションは時代に合わせ、現状以上に機能や性能を高め、改良する工事です。バリアフリー化、省エネ、エコ、セキュリティの強化などがあります。
質問5
見積りをすると費用がかかりますか?
見積りの費用はかかりません。工事の範囲や仕様が決まっていれば、仕様に基づいて金額を算出します。工事の範囲や仕様が決まっていなくても、建物の調査・診断に基づいて工事設計を行い、金額を算出します。
質問6
工事費用をなるべく抑えるには、どうすればよいですか?
ポイントは大規模修繕の目的を明確にすることです。外観のレベルを上げて価値を高めるための工事なのか、建物の寿命を延ばすための工事なのかで工事内容は変わります。目的がはっきりしていれば、不必要に高い材料を使用することもなく、修繕が必要な箇所とそうでない箇所を把握することができて、計画的に費用を抑えられます。
質問7
マンションの修繕業務を請け負うコンサルティング会社とはどんな会社ですか?
マンション大規模修繕は建物に対する専門的知識や経験が必須とされますが、居住者によって構成されている管理組合だけでは施工業者を比較検討したり、綿密な修繕計画を立てることがとても難しい現状があります。そこで第3者の立場から適時アドバイスを行い、修繕工事を成功に導くサポートを行うのがマンション大規模修繕のコンサルティング会社です。
コンサルティングを行っているのは一級建築士やマンション管理士が在籍する専門会社や設計事務所が多いですが、マンション管理会社でコンサルティングを行っている場合もあります。
質問8
知り合いの設計事務所に依頼することは可能ですか?
大規模修繕は居住者が生活している状態で建物の工事を行うので、修繕計画の段階からいろいろな調整や工夫、細かな配慮が必要になります。「もともと知り合いだから、頼みやすいし融通も聞いてくれる」という理由で依頼することは悪いことではありませんが、同じ設計事務所でも大規模修繕のことをよく理解している専門の設計事務所に依頼することをおすすめします。
質問9
コンサルティング会社を選ぶときに気をつけることは?
コンサルティング会社の中には極端に安価な見積りで受注し、施工会社から見返りを受けたりする会社もあります。このような業者の多くは工事内容などを一方的に決定し、予算を吊り上げて管理組合の合意を得ずに進めていくパターンが多いようです。コンサルティング会社を選ぶ際は価格だけで判断せず、管理組合の皆さまの要望を聞きながら調整くれるような会社を選んでください。
質問10
メディックに安心して任せられる理由は?
当社は不適格業者を排除するために設立された事業団体「MRCネットワーク」の審査に合格し、加盟しています。また、一般的に利用されている設計監理方式だけでなく、お住まいのマンションの規模や管理方法に合わせてアドバイスするさまざまなコンサルティングの方法をご提案しています。さらに当社には安全責任者を経験しているゼネコン出身者がおり、安全衛生関連法規について十分に配慮した工事を行うことができます。